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Z世代と描く「循環型ファッション」の未来。「デカボチャレンジ2026 Spring」に参画

2026.05.11

博報堂Gravityは大学生が社会課題解決に挑む共創型プログラム「Earth hacks デカボチャレンジ2026 Spring」に参画いたしました。

デカボチャレンジは「脱炭素」をテーマに、企業が抱えるリアルな課題を共有し、学生と共に解決策を考える共創型ビジネスコンテストです。

当社はファッション・ラグジュアリー・ライフスタイル領域に特化した広告代理店として、環境負荷の大きさが課題となっているファッション産業の未来をサステナブルの観点から再定義。

学生たちとの共創を通じ、思い出や愛着といった情緒的な価値を起点とした、「持続可能なファッション文化」への新しいアプローチの可能性を追求しました。

出題テーマ:「クローゼットの40%を循環型へ転換するには?」

今回、当社から出題したのは「ウルトラファストファッションを日常的に利用する大学生のクローゼットのうち、40%を5年以内に『循環型(サーキュラーファッション)』へ転換させるアイデア」という難易度の高いテーマです。

学生たちには「循環型」の定義(3年以上愛用する、リセールを活用するなど)から設計してもらいました。

最終プレゼンまで10日間という短期間だったにも関わらず、3グループとも三者三様の工夫を凝らした提案をいただきました。

『好きを着せる』(チームA)

大学生のクローゼットで活用されていない「なんとなく購入した放置服」に着目し、「手持ちの服を可視化・管理」するフリマアプリとの連動を構想。さらに、学園祭において企業協賛型の『継承祭』を開催し、卒業生が手放す服を在校生へと直接繋ぐ場を創出。アプリで掲出されるデカボスコアを通じて一着の価値を再認識した上で、自らの「好き」で選ぶ習慣を作り、服の循環と愛着を深めるサイクルを設計。

『大切な人と選ぶ、記念日の服』(Bチーム)

誕生日に大切な人と服を選び、刺繍や写真でその瞬間の思い出を添えることで、服への愛着を深める体験を提案。ブランドとの接点を通じて学生の「安さ・トレンド」重視の消費構造を「質の良い服を長く大切に着る」形へと変革し、心に響く体験型のコミュニケーションを考案。

『服を贈り合う記念日の創出』(Cチーム)

恋人やパートナーと服を贈り合い、「大切な人に長く着てもらう」という願いを込めて、ファッションバレンタインという「ファッションの記念日」を世界環境DAYに設定。「量より質」への意識改革を通じ、1着を長く使うファッション文化を提案。

どのグループも自分たちの生活や購買意識を起点にしたアイデアで、当社にとっても学生の柔軟な発想に触れる貴重な経験となりました。

デカボチャレンジに参加した博報堂Gravity サステナプロジェクト吉村からのコメント

ファッション産業は環境負荷が極めて大きい産業の一つと言われており、SNSの台頭によるトレンドの高速化や低価格化が、大量生産・大量廃棄を加速させているジレンマがあります。

今回、安くて手軽な選択肢が溢れる時代を生きる大学生たちのリアルな声に触れ、非常に大きな刺激を受けました。「大切な人との記憶」や「誰かを想う気持ち」といった情緒的なきっかけから、一着の服を長く愛するためのアイデアを導き出してくれたことは、まさに実感を伴う三者三様の「優しい解決策」でした。目に見えないものを大切にするその視点は、私たちが立ち返るべき原点であると感じています。

ファッション業界を未来へ繋いでいくためには、「サステナブル=意識高い」という特別な枠組みから脱し、それがファッションを楽しむ上での「当たり前」として溶け込んでいくような、新しい文化の創出が不可欠です。

今回の学びを糧に、誰もが自然に、そして楽しく参加できる持続可能なファッション文化を形にし、ブランドの成長と両立する未来の実現に向けて邁進してまいります。

 

デカボチャレンジの詳細:デカボチャレンジ公式サイト

  • 複雑な問題の中から正しい「課題」を見つけ出す。様々な調査結果、多様な行動データ等から得た客観的な数字とマーケットへの深い知見を駆使して、生活者や時代のインサイトを発見。戦略の方向性を指し示し、時には具体的な「アイデア」まで提案を行う。